第三の性に法的権利

アンマーズ・ラウフEFF副理事長(中央)による会見風景

パキスタンには、「第三の性」を持つトランスジェンダーは神秘的な力を持つとされ、宗教儀礼などにかかわってきた伝統がある。「第三の性」は世界でも比較的早く、2009年に一般人同様の法的権利が徐々に与えられてきた。最近では、ニュースキャスターとして活躍する人も出ている。
しかし、実社会での偏見は依然として強い。家族にも拒否され、教育を受けられず、堅実な仕事に就けない。売春や物乞いをせざるを得ず、HIV罹患率は一般人の49倍だ。2015―2016年には50人以上のトランスジェンダーが殺害されている。
シェザードさんは「トランスジェンダーでも、教育を受け、経済的に自立し、幸せな生活が送れることを本人たちに示したい。と同時に、一般市民に差別意識を捨ててほしい」と願っている。

運動家によれば、トランスジェンダー人口はラホールだけで3万人という。全国規模ではそれ以上ということになる。近々、EFFは首都イスラマバードやカラチにも同様の学校を開校する。

*雑誌オルタナ53号(2018年6月29日発売)「世界のソーシャルビジネス」から転載

1 2