ワタミは12月11日、ワタミファーム倉渕農場(群馬県高崎市)で有機栽培した「きく芋」の初収穫を行い、群馬県の山本一太知事に報告した。ワタミは、2022年までにグル―プで使用する野菜の60%を有機野菜・特別栽培野菜にすることを目標に掲げる。健康食材として注目されるきく芋を有機栽培し、商品化することで、消費者のオーガニック(有機)に対する関心を高めることを目指す。(編集部・松田ゆきの)

ワタミはきく芋を自社有機野菜の主力商品にしていく

ワタミグループは2002年に有機農業を開始し、全国11カ所の農場・牧場(630ha)で有機JAS認証を取得している。ワタミの子会社ワタミファーム(千葉県山武市)は2020年4月から5農場できく芋の生産を始めた。5農場全体で40トンの収穫に成功したという。倉渕農場では、当初予想していた2倍に当たる20トンを収穫することができた。

きく芋とは、ごぼうと同じキク科の植物で、ほのかな甘みとシャキシャキの食感が特徴だ。きく芋の成分にはでんぷんがほとんど含まれず、成分の約6割を占める水溶性食物繊維「イヌリン」は、腸内環境を整える効果がある。

初収穫の報告を受けた群馬県の山本一太知事は、「コロナ禍を乗り越えることが最優先だが、新型コロナウイルスで健康や免疫力向上への意識が高まり、有機や健康食への関心も高まっている。群馬県も温泉などをはじめ、健康食も県の観光資源にしていきたい」とワタミとの連携への意気込みを見せた。

ワタミは、きく芋の加工も群馬県内で行い、「群馬ブランド」の主力商品として展開することを目指す。「有機きく芋」を使用したメニューを開発し、外食店舗や宅食事業、「ワタミオーガニック公式ショップ」などでの販売を通じて普及を進める。