新型コロナ、「取り残された」難民の子どもたち

こうした厳しい状況のなかで、ユニセフはパートナーと協力し、移民・難民や避難民の子どもたちが取り残されないように、衛生環境の整備と水の供給を確保し、教育、保健、栄養、子どもの保護サービスへの継続的なアクセスを保証する取り組みを進めている。

新型コロナウイルス感染症ワクチンに関しても、複数国で共同購入し、公平に分配するための国際的な枠組み「COVAXファシリティ」で主導的な役割を担う。

世界最大のワクチン調達者であるユニセフは、約100カ国に代わって、定期予防接種や流行発生への対応のために年間20億回分以上のワクチンを調達し、COVAXファシリティのためのワクチンの調達、国際輸送、国内配送の調整と支援を行っていくという。

ヘンリエッタ・フォア・ユニセフ事務局長は次のようにコメントしている。

「私たちがどこに住んでいようと、パンデミックは私たち一人ひとりに影響を与えている。子どもたちは深刻な影響を受けている。しかし、有望なワクチンに関するニュースが増え、新型コロナが過ぎ去った日を想像し始める中で、私たちは『トンネルの先の光はすべての人を照らさなければならない』ということを基本理念として進まなければならない。後回しにされる国があるということは、根本的に不公平であるだけでなく、賢明ではない。最も医療システムが脆弱な国々がウイルスから守られない限り、世界全体がウイルスに対して脆弱なままだからだ」

yoshida

吉田 広子(オルタナ副編集長)

大学卒業後、米国オレゴン大学に1年間留学(ジャーナリズム)。日本に帰国後の2007年10月、株式会社オルタナ入社。2011年~副編集長。執筆記事一覧

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キーワード: #SDGs

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