「森に働く馬の姿を」、C.W.ニコル氏が託した思い

以前から個人的に興味を持っていたホースロギング(馬搬)だが、実際に見るのは初めてだった。尾根の平坦な場所だったせいもあるが、想像していたよりもスピーディに運べるのに驚いた。

なによりも山を傷めないし、騒音も排気ガスもないのが良い。アファンの森は、30年以上にわたる森を再生する段階から、復活した森の恩恵を積極的に活かす段階に入ろうとしている。ホースロギングは、そうした森づくりに欠かせないものになる。

また、馬搬だけでなく馬とのふれあいや馬とともに旅に出るマウンテンサファリ、森の癒しと馬の癒しの融合、馬で田畑を耕すことなど、観光・レジャー的な取り組みも掛け合わせアファンの森の恩恵を活かしていくことで、かつての日本の里山で見られた人と馬が織りなす生き方を復活させ、なつかしい未来をつくることができる。

癒し系体験は茶々丸が担当。馬との触れ合いは、人を笑顔にする。(信濃町 アファンの森)

フリーランスのコピーライター。「緑の雇用担い手対策事業」の広報宣伝活動に携わり、広報誌Midori Pressを編集。全国の林業地を巡り、森で働く人を取材するうちに森林や林業に関心を抱き、2009年よりNPO法人 森のライフスタイル研究所の活動に2018年3月まで参画。森づくりツアーやツリークライミング体験会等の企画運営を担当。森林、林業と都会に住む若者の窓口づくりを行ってきた。TCJベーシッククライマー。

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