盆踊り風ダンスが認知症予防に

【連載】ソーシャルデザイン最前線

ある年の8月の夜、大丸京都店の屋上で、ユニークな盆踊り風ダンス「リカミック」を披露した。「リカミック」は、京都造形芸術大学の学生たち、大丸京都店、女優・伊原六花さんとのコラボレーションで生まれ、健康増進や認知症予防にもつながることを目的に開発された。

リカミックの特徴は、手を大きく横に広げる「大文字」、背筋を伸ばす「京都タワー」の動きなど、踊りと運動の要素が組み合わされている

厚労省によると、2005年は65歳以上の高齢者の5人に1人が認知症発症すると推計されている。私の親戚も認知症が原因で永眠したことも動機となり、「京都らしい健康増進」をテーマに、大学の社会実装プロジェクトとして挑戦してみた。

脳医学者の東北大学加齢医学研究所瀧靖教授に健康面の監修で協力いただき、認知症予防のための5つの必要条件を学んだ。

  1. 1日30分間動く
  2. 人に見られる
  3. 三世代と交流
  4. 好奇心
  5. 継続

有料会員限定コンテンツ

こちらのコンテンツをご覧いただくには

有料会員登録が必要です。

fukui

福井 崇人(ソーシャルデザイナー)

カンヌ、NYADC、ADCなど国内外の広告賞の数々受賞。電通を経て、2017年事業構想大学院大学客員教授。京都芸術大学客員教授、一般社団法人2025PROJECT代表理事など他。書籍のプロデュースに『足りないピース』(小学館)、『Love Peace & Green たりないピース2』(小学館)、『エコトバ』(小学館)、『世界を変える仕事44』(ディスカバー21)、『この子を救うのは、わたしかもしれない』(小学館)、『希望をつくる仕事ソーシャルデザイン』(宣伝会議)。『シャプラニール流人生を変える働き方』(エスプレ)など多数。オーナーや社長の伴走者となり、30年間の経験による入口の経営コンサルから出口のクリエーティブまで一気通貫のブランド戦略開発といった独自のソーシャルデザインメソッドとシナジーを考慮したブランディングプロデューサー。

執筆記事一覧
キーワード:

お気に入り登録するにはログインが必要です

ログインすると「マイページ」機能がご利用できます。気になった記事を「お気に入り」登録できます。
Loading..