社会を変える「1パーセント」の可能性

【連載】社会イノベーションとお金の新しい関係

「世界のトップ富裕層の1%が世界の富の82%を所有している」これは2018年に国際協力NGOオックスファムが発表した数字である。

フォーブスの長者番付の上位42人の資産を合計すると、下位の37億人の資産を合計した金額と同じになる。この富の再配分を行う仕組みが税制ということになるが、タックスヘイブンの問題もあり、これがうまく機能しなくなっているのが今の世界である。

ここでは、逆にポジティブな変化を生むかもしれない「1%」についても考えてみる。今、社会的インパクト投資(経済的リターンと社会的リターンの両方を評価する投資)の推進をするグローバルなネットワークのGSGでは、世界の投資残高の1%が社会的インパクト投資になる社会を実現するためのムーブメントを起こそうとしている。

この1%というのは、世界の投資残高が約9千兆円であるので、世界では90兆円、日本では約6兆円ということになる。

有料会員限定コンテンツ

こちらのコンテンツをご覧いただくには

有料会員登録が必要です。

uomasa

鵜尾 雅隆(日本ファンドレイジング協会代表理事)

連載:社会イノベーションとお金の新しい関係 日本ファンドレイジング協会代表理事。国際協力機構、外務省、米国NPOを経て、ファンドレイジング戦略コンサルティング会社ファンドレックス創業。寄付、社会的投資の進む社会を目指して日本ファンドレイジング協会を創設。著書に『ファンドレイジングが社会を変える』など。

執筆記事一覧

お気に入り登録するにはログインが必要です

ログインすると「マイページ」機能がご利用できます。気になった記事を「お気に入り」登録できます。
Loading..