■消費から世界を変える(3)(PR) サラヤ×ABC Cooking Studio
「料理をする」ことで健康と環境問題に貢献することを目指すABC Cooking Studio(東京・千代田)は、「キッチンから世界を変える」をコンセプトに、SDGs(持続可能な開発目標)の取り組みを進める。2020年1月からは食品ロス削減を目的とした「食材使い切りレッスン」を全国のABCクッキングスタジオで開催。料理を通じてSDGsへの関心を高めている。(撮影・信長 江美)
「食材の使い方を知るだけで、料理のレパートリーが増え、残った食材を無駄にしてしまうことが減っていく。食材を余すことなく、丸ごと食べられる知識や技術を身に付けて、おいしいごはんを作ってもらえたら」
こう話すのは、渋谷スタジオの講師、加藤亜実さんだ。11月下旬に行われた食品ロス削減を目的とした1dayレッスンでは、かぼちゃ4分の1個(2人分)を使って、チキンとベーコンのかぼちゃクリームペンネ、かぼちゃのコロッケ、グリル野菜のマリネサラダを作っていった。
まずかぼちゃから種を取り除き、皮とわたはそのまま茹でてペーストに。コロッケの具とペンネ用のクリームに仕上げた。
かぼちゃの種もオーブンでローストし、溶かした砂糖に絡めるだけで、カリッとしたキャラメリゼに変わる。デザートのパンナコッタに添えると、その香ばしさがアクセントになる。オーブンがなければフライパンで乾煎りしてもおいしいという。
「玉ねぎの皮、人参や大根の葉など、実は体にうれしい栄養素がたっぷり入っている。野菜くずから出汁を取っても良いし、普段は捨ててしまうようなものでも、工夫次第でおいしく食べられる」
加藤さんは、料理の楽しさや食材の扱い方を丁寧に教えてくれる。