環境・倫理・デジタル化、ポストコロナの企業経営

最後にDr. Niven Huang(Regional Leader of KPMG Sustainability Services in Asia Pacific, KPMG Sustainability Consulting Co., Ltd., 台湾)から報告が行われました。

いまのリニア経済におけるリスクとして気候変動、資源問題、貧困、ガバナンスなどがあり、サステナビリティに向けてESGへの配慮が不可欠となることが最初に指摘されました。

パンデミックにより今後1年半にわたり経済が低迷することが予想され、雇用減が不平等と精神的ダメージをもたらし、サステナビリティへの取り組みが後退し、テクノロジー進化はプライバシー侵害や不平等をうむことが想定されます。

そこで今後、こうした危機の相互関係を理解すること、危機対応のさなかで制度変更も辞さないこと、より良く再建すること、企業レベル・国家レベル・国際レベルの回復力を高めること、官民のパートナーシップを強化していくことが求められるとの指摘がなされました。

また、ESGに配慮したガバナンスへの世界中の証券取引所による強い要請、サーキュラーエコノミー、金融セクターによるESG志向、戦略的ESG思考と実践、ニューノーマルへの徹底的変化が、今後のより良い社会づくりの推進力となることが指摘されました。

SDGs推進のベンチマークは?

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齊藤 紀子(企業と社会フォーラム事務局)

原子力分野の国際基準等策定機関、外資系教育機関などを経て、ソーシャル・ビジネスやCSR 活動の支援・普及啓発業務に従事したのち、現職。一橋大学大学院社会学研究科修士課程修了、千葉商科大学人間社会学部准教授。

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キーワード: #サステナビリティ

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