無言で「助けて」の合図、世界に広がる:DV被害など

昨春に「カナダ女性財団(トロント市)」が立ち上げたキャンペーン「シグナル・フォー・ヘルプ(助けを求めるハンドサイン)」が、世界に広がってきた。「加害者に知られないよう、第三者に危険を知らせる方法」として考案された。日本でもSNSを中心に拡散しつつある。(寺町幸枝)

https://www.youtube.com/watch?v=CU0vg-TvgxY
ハンドサインの啓発動画。加害者に気付かれないように助けを求めるハンドサイン。手を開き、親指を折り曲げた後、握りこぶしをつくるのが助けを求める合図となる

このハンドサインが広がったのは、自宅で過ごす時間が増えたことで、ストレスや生活への不安が募り、女性や子どもへの被害が急増しているのが背景だ。

カナダ女性財団のポーレット・シニアCEOは、ウィズコロナ時代を「新しい現実」と呼び、「ジェンダーに基づく暴力に直面している人々を支援するための、新しいコミュニケーション方法が必要とされている」と、このハンドサインの意義を話した。

ハンドサインは声を出さずに助けを求められるため、オンライン通話や外出先で、周囲に知らせやすい。 このハンドサインを知っている第三者が目撃すれば、警察や行政機関、シェルターなどに連絡を取ることで、本人の救出につながることをカナダ助成財団は期待している。

各国でも続々と続く支援

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寺町 幸枝(在外ジャーナリスト協会理事)

ファッション誌のライターとしてキャリアをスタートし、米国在住10年の間に、funtrap名義でファッションビジネスを展開。同時にビジネスやサステナブルブランドなどの取材を重ね、現在は東京を拠点に、ビジネスとカルチャー全般の取材執筆活動を行う。出稿先は、Yahoo!ニュース、オルタナ 、47ニュース、SUUMO Journal他。共同通信特約記者。在外ジャーナリスト協会(Global Press)理事。執筆記事一覧

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