今年の気温、観測史上最高の見込み

世界気象機関(WMO・本部ジュネーブ)はこのほど、今年1月から10月までの世界の平均気温が観測史上最高となりそうだと発表した。過去10年間の平均気温も最高となる見込みで、早急な地球温暖化対策を訴えている。

10月末までの平均気温は14.55度で、過去最高だった1998年の14.53度を上回る。現在集計中の11月のデータも高い傾向を示し、12月の気温が低下しても、1850年の記録開始以降で少なくとも上位3位以内に入るという。

地域別では、北極圏のグリーンランドとカナダが突出し、一部で平年より3度以上も上昇。熱波に襲われたモスクワの7月の気温は平年より7.6度高く、8月中旬にかけ30度超の日が約1カ月続いた。またアルジェリアでも2月に36度を記録し、世界各地で最高気温を更新。この結果は12月10日まで開催中のCOP16でも報告された。(オルタナ編集部=石井孝明)2010年12月7日

WMO プレスリリース

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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