今さら聞けないサステナビリティ重要単語:CSRの4つの領域

CSRとは企業の社会的責任(コーポレート・ソーシャル・レスポンサビリティ)の略語です。この言葉は1924年、英国の学者オリバー・シェルドンが初めて論文で使ったとされます。(オルタナ編集長・森 摂)

日本でも、経済同友会の決議「経営者の社会的責任の自覚と実践」(1956)のほか、松下電器(現パナソニック)の松下幸之助創業者が「企業の社会的責任とは何か?」(1974)を出版するなど、「企業の社会的責任」という言葉自体はよく使われていました。

それが英語の「CSR」になったのは2003年でした。この年にリコー、帝人、ソニー、パナソニックなどがCSR部を創設し、その後、多くの企業も後を追いました。米国や欧州で相次ぐ企業不祥事に対応し、CSRの機運が生まれたからです。

それから20年経ちましたが、いまだにCSRを単なる「社会貢献」や「慈善活動)と誤解している経営者やビジネスパーソンが少なくないのも事実です。

「これまでのCSR」と「これからのCSR」

下記の「CSRの構造と領域」図の通り(詳細はCSR検定2級公式テキストご参照)、CSRには4つの領域があるのです。社会貢献やフィランソロピーは、「これまでのCSR」のうち、ポジティブ・インパクトを高める領域(右下)に位置付けられます。SDGsは「これからのCSR」のうち「広義のコンプライアンス領域」(左上)に当たります。

ここ数年のCSV(共通価値の創造)などの影響もあり、社会貢献や慈善活動を軽視する向きもありましたが、「狭義のコンプライアンス」(法令順守)と同様、企業にとって重要な領域であることは変わりありません。