今さら聞けないサステナビリティ重要単語:コーポレートガバナンス

コーポレートガバナンスとは、企業が組織の目的を追求する上で、健全な意思決定を下し、実施する時の仕組みを指します。ISO26000で定義している「CSRの中核主題」の一つで、企業価値の形成に大きな役割を果たします。(オルタナS編集長・池田真隆)

日本にはコーポレートガバナンスに特化した明確なルールがなかったため、金融庁と東京証券取引所は2015年6月、「コーポレートガバナンス・コード 」の運用を開始しました。これは投資家向けの「スチュワードシップコード」(2014年)と対をなすものです。

コーポレートガバナンス・コードの特徴は、「コンプライ・オア・エクスプレイン」(順守せよ、さもなくば説明せよ)です。この手法ではコード自体の順守を義務付けるのではなく、順守するかしないかについては企業側が選ぶことができます。

ただし、順守しない場合には、なぜ順守しないのかについて、その理由を関係者はもとより広く社会に対しても説明しなければなりません。

東証市場の再編を控え、2021年6月に改訂予定

そして東京証券取引所と金融庁は2021年6月、コーポレートガバナンス・コードを改訂することになりました。5つの原則(補充原則)を新設、14の原則(補充原則)に追加・修正を加え、それまでの78原則から「83原則」に増えます。

今回の改訂ポイントは、
1.取締役会の機能発揮
2.企業の中核人材における多様性(ダイバーシティ)の確保
3.サステナビリティ(ESG要素を含む中長期的な持続可能性)を巡る課題への取組みーーの3つです。

コーポレートガバナンス・コード2021年改訂の内容(金融庁資料)はこちら

今回の改訂は、東証が2022年4月にこれまでの一部、二部などの市場を「プライム」「スタンダード」「グロ-ス」の3市場に再編することと大きく関係しています。特にプライム市場に移る予定の上場企業にとっては、改訂ポイントを強く意識することが重要です。