「竹で洗う」コインランドリー、竹害の解決にも

エシカルバンブーの田澤恵津子代表は、山口県で大量伐採により廃棄処分されている竹を有効活用できないかと模索。竹を焼いて作られた竹炭と竹炭灰、そして湧き水を原料に抽出する「竹ミネラル」を使った洗剤を地元民と共に開発した。

現在は防府市に自社の工場をもち、竹ミネラルを製造。「バング―クリア」の他に、アルコールやエタノールを使わない竹由来の虫よけスプレー「バンブーミスト」なども生産している。

汚れを落とす仕組みについては、竹由来のアルカリ成分が、衣類についた皮脂汚れなどの脂肪酸と反応し結合することで、石鹸となってそのまま汚れを分解して落とす。また、竹ミネラルの働きにより、柔軟剤を使用しなくても洗い上がりがふっくらと仕上がるという。

山口県の竹と、ミネラルを豊富に含んだ湧き水といった天然素材だけで製造される「バング―クリア」。自然環境に負荷をかけず、洗濯時の排水により河川への汚染の心配もないため、既存のコインランドリーがある地域への環境負荷を大幅に減らすことが期待できる。

エシカルバンブーのSNSには「只今、全国に向けて着々と展開を広げております」とあり、今後も「バング―クリア」で洗えるコインランドリーが増えていくようだ。

キーワード:

お気に入り登録するにはログインが必要です

ログインすると「マイページ」機能がご利用できます。気になった記事を「お気に入り」登録できます。
Loading..