「地球に優しい」ほかオルタナが使わない表現

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編集長コラム

米コンデナスト社が最近、サステナビリティをめぐる用語の使用について再考したそうです。(WWD記事:「『地球に優しい』って本当? ビューティ誌「アルーア」がサステナビリティについて幾つかの表現を廃止」

記事によると、「多くのプラスチックの容器がリサイクル可能ではあるものの、実際9%ほどしかリサイクルされていないという報告をもとに、『リサイクルが可能なプラスチック』という言葉の使用をやめる」とのことです。

このほか、「地球に優しい」「環境に優しい」「エコフレンドリー」「生分解性」などの表現も、雑誌内での使用を禁止にするそうです。

「生分解性は微生物の働きによって製品や素材が無機物まで分解されることを指すが、この働きに時間の制限を明記していないことや、ほとんどのゴミ処理に使われる埋立地には分解に要する十分な酸素が足りていない」(同記事)

「地球に優しい」「環境に優しい」という言葉は、オルタナも創刊以来、使用禁止にしています。「優しい」という言葉が科学的でないのが最大の理由ですが、そもそも「地球に優しい」とはどういう意味なのでしょうか。

ここで思い出すのが、元サッカー日本代表監督の岡田武史さんとのインタビューです。2010年と、かなり前の取材ですが、その内容は今でも埃をかぶっていません。

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森 摂(オルタナ編集長)

森 摂(オルタナ編集長)

株式会社オルタナ代表取締役社長・「オルタナ」編集長 武蔵野大学大学院環境学研究科客員教授。大阪星光学院高校、東京外国語大学スペイン語学科を卒業後、日本経済新聞社入社。編集局流通経済部などを経て 1998年-2001年ロサンゼルス支局長。2006年9月、株式会社オルタナを設立、現在に至る。主な著書に『未来に選ばれる会社-CSRから始まるソーシャル・ブランディング』(学芸出版社、2015年)、『ブランドのDNA』(日経ビジネス、片平秀貴・元東京大学教授と共著、2005年)など。環境省「グッドライフアワード」実行委員、環境省「地域循環共生圏づくりプラットフォーム有識者会議」委員、一般社団法人CSR経営者フォーラム代表理事、日本自動車会議「クルマ・社会・パートナーシップ大賞」選考委員ほか。

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