上関原発工事で作業員数百人動員か

経済産業省の監視船(2/19、写真:祝島フォト情報)
経済産業省の監視船(2/19、写真:祝島フォト情報)

中国電力が山口県上関町で進める上関原子力発電所工事を巡り、同社が21日にも約10隻の台船と数百人規模の作業員を動員して作業を強行するとして、建設に反対する住民らが警戒を強めている。同社の現地事務所も、複数の作業船と「安全柵設置のため」として作業員を現地に向かわせていることを認めた。

上関原発を建てさせない祝島島民の会のブログによれば、現地には同日午前1時頃、作業員らを乗せたマイクロバスなど複数の車両が到着。これに対して島民数十名と島外からの支援者数十名が駆けつけ、対峙している状況という。

現地では建設に反対する島民や支援者らが中心に、漁船やシーカヤックを繰り出して工事台船の進出を阻むなどの抗議活動を続けている。一方で中国電力側は、原発建設に賛成する漁民を雇って「自主警戒船」とし、地元の漁業者同士を現場海域で対峙させているとの情報もある。(オルタナ編集部=斉藤円華)2011年2月21日

祝島島民の会 ブログ

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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