プロバスケットボールB.LEAGUE B1所属の川崎ブレイブサンダースは2月5~6日、SDGs(持続可能な開発目標)の17目標すべてにチャレンジする「&ONE days(アンドワンデイズ)Supported by 味の素」を開催。パラアーティスト(障がいがあるアーティスト)による選手の肖像画掲出のほか、車いすバスケットボール体験会や自転車発電体験など、約20企画を実施した。初日の5日には3280人が来場した。(オルタナ副編集長=吉田広子)
試合直前のウォーミングアップ中、キッズMCが選手の名前を読み上げると、パラアーティストによる肖像画がセンターハングビジョンに大きく映す出された。選手それぞれの特徴をユニークにとらえた絵を前に、集中している選手から思わず笑みがこぼれる。
川崎ブレイブサンダースは2020年9月、SDGsプロジェクト「&ONE(アンドワン)」を開始。バスケットボールやホームゲームを通じて、すべての人に「健康」と「働きがい」の機会を提供し、川崎をより「住んで幸せな街」にすること――を目指している。
さらに、SDGsの輪を広げ、行動するきっかけをつくろうと「&ONE days(アンドワンデイズ」を展開。2021年3月に続き、今回で2回目の開催になった。
「&ONE days」は、2日間でSDGsの17目標すべてにチャレンジしようという観客参加型の企画だ。会場のとどろきアリーナでは、SDGsに関連したさまざまな企画を実施した。地元川崎の車いすバスケットボールクラブ「川崎WSC」の協力のもと、車いすバスケ体験会を実施したところ、たくさんの子どもたちが車いすに苦戦しながらも、バスケを楽しんだ。
川崎ブレイブサンダースのオフィシャルスポンサーでもある「みんな電力」が協力した自転車発電体験コーナーには長い列が並んだ。自転車をこいで発電すると、ガチャガチャからカプセルに入った景品が出てくる仕掛けで、発電を楽しく体験しながら電気について考える機会になったようだ。
ホームゲームでは毎試合実施しているフードドライブ(賞味期限が近い食品を寄付する取り組み)にも、たくさんの食品が持ち込まれた。東急武蔵小杉駅高架下に設立したバスケットボールステーション「THE LIGHT HOUSE KAWASAKI BRAVE THUNDERS」では子ども食堂を開き、選手が日ごろ食べている人気メニューをお弁当にして、大人300円、子ども50円で提供した。
DeNA川崎ブレイブサンダース広報部の阿部茉由子さんは、「スポーツとSDGsは相性が良い。バスケットボールや選手を通じて、SDGsを学んだり、行動したりするきっかけになれば」と話した。