温室効果ガスの1つであるフロン類の適正な管理を推進する一般財団法人日本冷媒・環境保全機構(JRECO:東京・港、是常博代表理事)は4月4日、東証一部上場1350社のフロン排出抑制法への取り組みをランキングする「JRECOフロン格付け」を初めて実施したと発表した。Aランクにはイオンやワタミなど16社、Bランクはクボタなど37社が入った。(オルタナ副編集長=山口勉)

エアコンや冷蔵庫の稼働には冷媒が不可欠だ。冷媒にはオゾン層を破壊しない代替フロンが使われているが、この代替フロンも地球温暖化係数(GWP)が二酸化炭素の100倍から1万倍にもなり、温室効果ガス削減の対象になっている。

しかし、フロン排出抑制法を含め、フロン管理の重要性が企業に浸透しているとは言えない実態がある。

JRECOは、フロン管理の大切さに気付いてもらうため、初となる「JRECOフロン格付け」を発表した。東証一部上場1350社のフロン排出抑制法への意識・理解度と取り組みを、統合報告書やサステナビリティレポート、環境レポートを精査し、結果をランキングした。

その結果、「算定漏えい量、定期・簡易点検状況など適切に記載」しているとしてAランクに16社、「法遵守の記載内容に一部不足がある」とするBランクに37社などを決定した。

一方で最も多かったのは、「『フロン排出抑制法』の記載が全くなし、あるいは法の理解度なし」のFランクで592社あった。

JRECOの作井正人専務理事は今回の結果について、「経営者がフロン対策への関心が低いことを改めて実感した。代替フロンは、今後大きな社会問題となる。そのことを認識して、SDGs管理目標としてトップダウンでフロン排出抑制法遵守と排出削減が必要ではないか」とを述べた。

■AランクとBランクの企業は次のとおり(法人格は略、50音順)

・Aランク(16社)

イオン、エーザイ、カネカ、セントラル硝子、大正製薬ホールディングス、田辺三菱製薬、DIC、デンカ、東亞合成、東京応化工業、南海電気鉄道、日本通運、ファミリーマート、三菱倉庫、ヤクルト、ワタミ

・Bランク(37社)

朝日工業社、ADEKA、いすゞ自動車、ANAホールディングス、エクセディ、上組、九州電力、協和発酵キリン、極洋、クボタ、山陽特殊製鋼、JCRファーマ、シスメックス、新電元工業、住友倉庫、セブン&アイ・ホールディングス、大同特殊鋼、宝ホールディングス、中国塗料、東京瓦斯、東京急行電鉄、東電HD、東邦ガス、東洋インキSCホールディングス、東洋紡、凸版印刷、西日本鉄道、日清製粉グループ、日本シイエムケイ、日本触媒、日本曹達、日立マクセル、富士通、三井製糖、森永乳業、ユニ・チャーム、ユニプレス