日本コカ・コーラは7月20日、独自に制作した「LGBTQ+アライのためのハンドブック」を日本のコカ・コーラシステム全6社で導入するとともに、一般向けに無償公開したことを発表した。だれでも同冊子をダウンロードして、企業研修などで活用できる。日本コカ・コーラのホルヘ・ガルドゥニョ社長は「ダイバーシティ(多様性)の尊重は私たちのDNAである。LGBTQ+に対する差別や偏見をなくし、平等な社会を実現していきたい」と話した。(オルタナ副編集長=吉田広子)

日本コカ・コーラなどが独自に制作した「LGBTQ+アライのためのハンドブック」
日本コカ・コーラなどが独自に制作した「LGBTQ+アライのためのハンドブック」

「LGBTQ」は、レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー(出生時に割り当てられた性と性自認が一致しない人)、クエスチョニング/クィアの頭文字で、性的指向(好きになる相手の性別)やジェンダー自認(自認する性別)に関する少数派の人たちの総称として使われている言葉だ。「+」は多様なセクシュアリティを表す。

「アライ」は、「同盟」や「味方」などを意味する英語「ally」が語源で、自分自身が性的マイノリティであるかどうかによらず、積極的にLGBTQ+を理解し、サポートする人を指す。

日本コカ・コーラと5社のボトラー社は、LGBTQ+の人たちが自分らしくいられる環境をつくろうと、「LGBTQ+アライのためのハンドブック」を制作した。「プライドハウス東京」が監修を行った。

ハンドブックでは、LGBTQ+についての概要や法整備の状況、できることなどを分かりやすく解説している。

カミングアウトされた場合の対応としては、「その人の思いを受け止め、寄り添うことが大切」とし、「何に困っているのか」「何を望んでいるのか」などを確認する。 さらに、たとえ善意であっても、本人の同意なく、本人が公にしていない性のあり方をほかの人にもらす「アウティング」はしないように強調する。カミングアウトの強要もNG行為だ。

日本コカ・コーラのパトリック・ジョーダン人事本部長
日本コカ・コーラのパトリック・ジョーダン人事本部長

日本のコカ・コーラシステム全6社はこれまで、同性パートナーに配慮した就業規則・福利厚生を整備したほか、同性婚・LGBT平等法の実現を求めるキャンペーンなどを展開してきた。

自身もLGBTQ+と明かす日本コカ・コーラのパトリック・ジョーダン人事本部長は、「これらは商業的な目的のプロジェクトではなく、『right thing(正しいこと)』を行うということだ。多様性の尊重はビジネスの成長に欠かせない。LGBTQ+だけではなく、性別や障がいの有無、国籍、年齢などあらゆる多様性を尊重していく」と語った。