ボランティアに2000円で温泉宿を提供

大部屋でくつろぐ被災地ボランティア

宮城県蔵王町にある遠刈田温泉街で、被災地ボランティアに一泊2000円で宿泊施設を提供する「ふらっとーほく」が始まった。亘理町か山元町でボランティア活動に参加すると、「ゆと森倶楽部」か「バーデン家壮鳳」の大部屋に泊まれる。

ツアーのきっかけをつくったのは、遠刈田温泉宿「温泉山荘だいこんの花」支配人の渡辺千尋さん。「震災後にブログを更新した際、100件以上の応援コメントをいただいたこともあり、お客様の自慢である宿でありたい」(渡辺さん)との思いから、休業期間中にボランティアに無償で宿を提供したところ好評だった。渡辺さんが温泉街の宿に協力を依頼し、ツアーの実現へとつながった。

現在、同宿でボランティアの受け入れはしていないが、母屋での復興支援コンサートを通じて、被災地の支援を行っている。

遠苅田温泉街では、テント泊が続く被災地ボランティアにくつろげる環境を提供することで、ボランティア参加者の増加を見込むと同時に、震災で客足が遠のいた温泉街の復興を目指す。

主催者の松島宏佑さんは、「ボランティアの方々に、亘理のファンになってもらい長期的なまちづくりにつなげたい」と話している。(オルタナS編集部=殿塚建吾)

ふらっとーほくHP http://flatohoku.jp/

温泉山荘だいこんの花HP http://www.ichinobo.com/daikon-no-hana/

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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