サステナ経営検定テキストから:フェアトレード

*この記事は「サステナ経営検定(サステナブル経営/CSR検定)3級公式テキスト2023年版(2022年11月30日発売)」から抜粋しています。テキストの購入はこちら、サステナ経営検定についてはこちら

第4章:必須キーワード
4-5:フェアトレード

「援助」ではなく「公正な貿易」を

現在のグローバル貿易の仕組みは、経済的にも社会的にも不利な立場の開発途上国の人々にとって、時に「アンフェア」で貧困を拡大させるものだという問題意識から、南北の経済格差を解消する運動として始まったのがフェアトレード(公正貿易・公平貿易)だ。

もともと手工芸品から始まったフェアトレード運動だが、1970─80年代になると、農産物であるコーヒー豆もフェアトレード商品として取り扱われ始める。それ以降、カカオ、砂糖、バナナなどの一次産品にも対象が広がっているが、背景には、開発途上国の生産者を苦しめる農産物価格の下落があった。

「援助ではなく貿易を(Trade not Aid)」は、1968年、国際連合貿易開発会議(UNCTAD)で開発途上国側から提案されたスローガンである。開発途上国の貧困や先進国との経済格差は、そもそも貿易のアンバランスによって引き起こされているのであって、援助では解決できない、というフェアトレードにも通じる考え方だ。

開発途上国の生産者たちが直面する課題

*この続きは「サステナ経営検定(サステナブル経営/CSR検定)3級公式テキスト2023年版」に掲載しています。テキストのご購入はこちら

サステナ経営検定

サステナ経営検定

「サステナ経営検定」は、多くの企業や組織が持続可能(サステナブル)になるために、CSRの意義とメリットを広め、実践してもらうこと、また検定合格者が健全で生産性や競争力が高い社会の実現に貢献することを目指しています。「サステナ経営検定」は、1級~4級まであります。1級試験は秋、2~3級試験は春と秋、4級試験は毎月実施しています。

執筆記事一覧

お気に入り登録するにはログインが必要です

ログインすると「マイページ」機能がご利用できます。気になった記事を「お気に入り」登録できます。
Loading..