枝野幸男官房長官は30日、会見で東京電力管内の電力使用制限措置を、9月9日に前倒しして解除すると発表した。東北電力管内は当初予定通り9日まで継続する。東日本大震災の被災地や今年7月の新潟・福島豪雨の被災地では9月2日に終了する。
この措置は、電気事業法に基づき、大口需要家(契約電力500キロワット以上)向けに昨年夏比で最大電力使用量を15%削減するように義務づける内容。政府は今年の夏に電力不足が懸念されるとして、7月1日から東京・東北電力管内で平日午前9時から午後8時まで行われていた。
暑さのピークが和らいだことに加えて、企業や家庭の節電努力で、制限令を解除しても、危機的状況にはならないと判断した。努力目標として、企業や家庭での15%の節電は引き続き呼びかける方針という。(オルタナ編集部=石井孝明)