EU「意図的添加」のマイクロプラ規制 夏には正式発効か

記事のポイント


  1. 人工芝や化粧品などに意図的添加したマイクロプラスチックへのEUの規制が前進
  2. 欧州議会と理事会による3カ月の精査で、問題がなければ正式決定する
  3. 環境NGOは歓迎しつつも、猶予期間が長すぎると批判している

EUの政策執行機関である欧州委員会はこのほど、マイクロプラスチックを意図的に添加した製品のEU市場への投入制限に向け、歩みを進めた。REACH(化学物質の登録、評価、認可及び制限に関する規則)に関する協議で、EU加盟国が委員会の提案に賛成票を投じたのだ。この後、欧州議会とEU理事会による3カ月の精査を経て、正式な採択となる。これにより、意図的にマイクロプラスチックを製品に加えていた多くの企業は、対応を迫られることになる。(オルタナ編集委員/栗岡理子)

競技場から漏れ出した人工芝の充填材(樹脂製チップ)
環境にやさしい暮らしを考える

栗岡 理子(編集委員)

1980年代からごみ問題に関心をもち、活動しています。子育て一段落後、持続可能な暮らしを研究するため、大学院修士課程に進学。2018年3月博士課程修了(経済学)。専門は環境経済学です。執筆記事一覧

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キーワード: #脱プラスチック

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