記事のポイント
- 2020年7月からレジ袋は有料化されたが、無料レジ袋を配布する店がある
- 現在でも無料レジ袋を配れる法律の「抜け道」が3つある
- バイオプラのレジ袋は無料配布が可能、しかし無料が広がるかは不透明だ
2020年7月のレジ袋が有料化から3年が経過した。有料化の目的として政府は海洋プラスチックごみの削減や地球温暖化対策、さらに消費者のライフスタイルの変革をあげている。しかし、レジ袋を無料で配布している店舗もある。法律に3つの「抜け道」があるからだ。オルタナ客員論説委員の財部明郎氏がこの法律の抜け道と、今後のレジ袋のあり方について解説する。

有料化になって3年が経過した。最初はいろいろと文句を言う人や異論を唱える人もいた(今もそうかもしれないが)。それはそうだ。無料でもらえたものが、ある日急にお金を出せということになったのだから。
とは言えども、1枚3円とか5円ということ。昔のように買い物カゴをもっていくとか、一度使ったレジ袋を何度か使いまわせばいいことだし、目くじらを立てるほどのこともないと思うのだが。
レジ袋が有料化されれば、レジ袋の消費量が減り、その分、それが焼却されたときに発生するCO2が減る。あるいは海に流れ込んで海洋ゴミになる量が減る。それならいいことだ。
しかし、それより以前は雨が降ると濡れたレジ袋が道路の排水溝を詰まらせていたり、乾燥した風の強い日にはレジ袋が空を舞っていたりした。そんな光景が見られなくなっただけでもよかったのかなと思う。
ところが先日、買い物をしたときレジ袋が無料で渡された。確かレジ袋有料化は法律で決まっているはずじゃなかったのか。
ただでレジ袋を渡すことは法律違反じゃないのかと思ったが、よく見るとそうじゃない。この無料のレジ袋は法律の抜け道を通って筆者の手にもらされたものなのだ。
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