飲食店の新グローバル基準が発行: 食のサステナビリティを追求へ

記事のポイント


  1. 6月に食のサステナビリティのグローバル基準が発行された
  2. 各分野の専門家が最新のサステナ評価指標を飲食店に提供するものだ
  3. 評価指標には「調達」「社会」「環境」に基づき10項目を掲げる

食のサステナビリティの評価項目として、「調達」「社会」「環境」の3つの柱の下に10項目を掲げた(画像はイメージ)

2023年6月、サステイナブル・レストラン協会(SRA: 本部英国)は、食のサステナビリティのグローバル基準である「FOOD MADE GOODスタンダード」を発行した。

これは各分野の専門家が、最新のサステナビリティ評価指標を飲食店・レストランに提供するものだ。前回その概要に触れたが、改めて詳細を紹介する。SRAは10年に発足し、外食産業が抱える環境・社会課題解決のため、生産者・サプライヤー、生活者を含む、フードシステム全体の持続可能な状態へのシフトを目指している。

この評価指標は年々改善が重ねられ、今回のバージョンは最新の模範事例を反映し、エレン・マッカーサー財団、WRAP、エシカル・トレーディング・イニシアティブ(ETI)などの国際NGOや主要ステークホルダーの意見を取り入れている。そして外食産業の現時点でのサステナビリティ・フットプリントを反映するよう設計されている。

内容は「調達」「社会」「環境」の3つの柱の下に10項目がある。

①地産地消と旬の食材の推進
②農家と漁業者の支援
③より多くの野菜とベターミートの使用
④水産資源と生態系の保全に配慮した魚介類の使用
⑤地域コミュニティの支援
⑥健康的な食事の提供
⑦スタッフを公平に評価・処遇
⑧カーボンフットプリントを減らす
⑨食品ロスを無くす
⑩リデュース・リユース・リサイクル

■飲食店は基準から自社の課題などを把握できる

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shimotaya_takeshi

下田屋 毅(CSRコンサルタント)

欧州と日本のCSR/サステナビリティの架け橋となるべく活動を行っている。サステイナビジョン代表取締役。一般社団法人ASSC(アスク)代表理事。一般社団法人日本サステイナブル・レストラン協会代表理事。英国イーストアングリア大学環境科学修士、ランカスター大学MBA。執筆記事一覧

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