3400億円市場を切り開く「胃袋を満たさない農業」とは

記事のポイント


  1. 農業は作物の生産だけでなく、生物多様性の保全など「多面的機能」を持つ
  2. 農業の多面的機能に対応した農業ビジネスの市場規模は約3400億円に及ぶ
  3. マイファームの西辻一真社長は、「胃袋を満たさない農業」を提案した

農業は作物の生産だけでなく、国土・景観・生物多様性の保全や介護や福祉への効果など「多面的機能」を持つ。この領域は、検証データが少なく、2005年ごろまで定量的に分析できていなかった。データが増えたことで今年に入り民間の調査会社が初めて市場規模を推計し、約3400億円(2021年度)と公表した。この市場の開拓を狙うのが京都市にあるマイファームだ。西辻一真社長は、「胃袋を満たさない農業」を提案した。(聞き手・オルタナS編集長=池田 真隆)

自分の手で耕し、育て、食べる「自産自消」の社会を目指すマイファームの西辻社長
M.Ikeda

池田 真隆 (オルタナS編集長)

株式会社オルタナ取締役、オルタナS編集長 1989年東京都生まれ。立教大学文学部卒業。 環境省「中小企業の環境経営のあり方検討会」委員、農林水産省「2027年国際園芸博覧会政府出展検討会」委員、「エコアクション21」オブザイヤー審査員、社会福祉HERO’S TOKYO 最終審査員、Jリーグ「シャレン!」審査委員など。

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キーワード: #農業

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