日本の子どものためにデザインされたマウンテンバイク

■間違いだらけの自転車選び(32)山本修二(自転車ジャーナリスト)

記事のポイント


  1. オフロードを走れる本格的な設計
  2. 子どもが操作しやすいパーツを搭載
  3. 自転車に乗れない子どもの練習にも

カラーは3色展開。ほかにカーキグリーン、サンドベージュがある

今回の自転車

ヤマネコバイク

オフロードを走れる設計ながら、普段使いの際にズボンの裾を巻き込まないように、チェーンカバーを採用するなど、細部まで安全性を考えている。バスケット、フェンダーなどのオプションもあり。タイヤサイズは、16インチ(適正身長95~111cm)と18インチ(適正身長103~116cm)の2種類。価格は16インチ4万3780円(税込)、18インチ4万4880円(税込)。

ヤマネコバイク https://www.yamanekobike.com/

■流行りのキャンプシーンにも溶け込むキッズマウンテンバイク

この夏に開催されたマウンテンバイクのイベント会場で、ひと際、目を引く子ども用マウンテンバイクが展示されていた。まず気になったのがそのカラーだ。

キャンプギアやSUVなどで大流行しているカーキグリーン、サンドベージュ、スカイブルーの3色を展開。これは、キャンプシーンに溶け込むようなデザインを狙ったのだろうと想像した。

そして、近づいてみると、フレームの形状もタイヤも、子ども用とは思えないほど、しっかりとした作りなのだ。そこで、展示ブースにいたメーカーの方に話を聞いた。

コンセプトは、マウンテンバイク好きの親が、子どもと一緒にオフロードを走るために作った本気のキッズマウンテンバイクという。

既存の子ども用自転車といえば、マウンテンバイク風で実際はオフロードを走れないものや、オフロード用であっても海外の有名ブランドの製品が主流。とくに後者の輸入車は、日本の子どもの体格や体力に合わないものが多い。

そこで、日本の子どもたちが、安全に自転車に乗ることを覚え、いつかはオフロードを親子一緒に走れることまでを実現できる、本格的な子ども用マウンテンバイクを一からデザイン。商品開発にあたっては、国内約600の自転車ショップに足を運び、徹底したリサーチを行ない、今、求められている子ども車の理想をまとめたそうだ。

ヤマネコバイクは、東京都台東区にある創業90年を数えるアイデスという企業が、この春、立ち上げた新ブランド。アイデスは、子ども用の三輪車や自転車などの運動遊具を開発製造する。いわば子ども用の乗り物のスペシャリストである。

■子どもが乗りやすい設計、パーツをふんだんに

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山本 修二(自転車ジャーナリスト)

1963年東京生まれ。ライター。雑誌を中心に、競うことなく笑顔で楽しめる自転車ライフを提案している。最新著書『スポーツ自転車でいまこそ走ろう!』(技術評論社)。

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キーワード: #サステナビリティ

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