
京セラはこのほど、タンザニア・キリマンジャロ州の中等学校4校、ウガンダ・ブシェニ県の小学校3校に太陽光発電システムを寄贈した。無電化地域の学校に明かりを灯すことで、学習支援をするのが目的だ。
同社は、2009年から5年間にわたり、タンザニアとウガンダの無電化地域の学校に対して、太陽光発電システムや蓄電池、照明 、テレビ、ラジオなどの機器を寄贈してきた。2009年から4年間で、28校に寄贈し、最終年度となる2014年3月までに新たに7校で太陽光発電システムの設置を予定している。
6月上旬には、寄贈式典を開催。式典に参加した京セラソーラーエネルギー事業本部の東洋一氏は、「たくさんの生徒たちに感謝の意味を込めた握手を求められ、心を打たれた。明りが点くことや、テレビを見られることの喜びは、常に電気がある日本にいると分からないのかもしれない」と話した。
京セラは、第一次オイルショック後の1975年に太陽電池の研究開発を開始。1980年代からパキスタン、中国、ネパールなどの無電化地域への太陽光発電システムの寄贈を行ってきた。(オルタナ編集部=吉田広子)