快適な乗り心地と収納性を両立、旅したくなるミニベロ

間違いだらけの自転車選び(39) 山本修二(自転車ジャーナリスト)

記事のポイント


  1. 日本のマーケットに特化して開発された小径車
  2. 普段使いから電車を使った輪行まで
  3. キャリアを装着したまま小さくたためる

カラーは、このタンのほかに、UKグリーンもある

今回の自転車 KHS/P-20G

2025年モデルとして発売されたばかりのミニベロ。タイヤサイズは20×1.5インチ。クロモリフレームに、ソフトテールという簡易的なリアサスペンションを搭載し、体にやさしい乗り心地を追求している。旅用のパニアバッグを装着できるフロントキャリアは標準装備。16段変速。重量11.7kg。価格19万8000円(税込) 

ケイ・エイチ・エス・ジャパン https://www.khsjapan.com/ 

■日本市場に合わせた特徴のある自転車を展開するブランド

KHSは、1974年にアメリカで創業したスポーツ自転車の総合ブランド。現在は、世界30ヵ国で発売されている。

今回紹介するP-20Gは、日本市場で展開されている「パッケージバイク」と名付けられたスポーツタイプのミニベロの最新モデル。20インチという小径ホイールでありながら、軽快な走行性能を誇る。さらに工具を使わずにいくつかのパーツを瞬時に外せる独自の機構を持ち、専用の袋にパッケージすれば、電車に持ち込んで旅をする輪行を楽しめる。

KHSのパッケージバイクは、これまではロードバイクのように長距離をスピーディーに駆け抜けるためのモデルを中心に展開されてきた。新型のP-20Gは、ベースとなる走りの良さを継承しながら、旅に出かけるための要素を加えているところが新しい。

漕ぎ出しが軽い20インチの小径タイヤを採用

■快適に旅するためのスペックをセットアップ

フレームとフロントフォークは、電車で旅する際に少々手荒に扱っても、そう簡単には壊れない丈夫なクロモリスチール製。しかもタンゲ/プレステージという、長年に亘りスポーツバイクのフレームに使われてきた、高度な熱処理を施し、厚みをフレームにあわせて調整したダブルバテッドチューブを採用している。

フロントには、旅の道具を積載するパニアバッグ用のフロントキャリアが標準装備されている。パニアバッグは別売りだが、好みのサイズのバッグを買い足すことで、普段の買い物から、ロングツーリングやキャンプ旅まで、様々な用途に対応できる。

標準装備されているフロントキャリア

■旅だけではない小さくたためるメリット
■体にやさしいマイルドな乗り心地
■様々な人に自転車に乗る楽しみを提案

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山本 修二(自転車ジャーナリスト)

1963年東京生まれ。ライター。雑誌を中心に、競うことなく笑顔で楽しめる自転車ライフを提案している。最新著書『スポーツ自転車でいまこそ走ろう!』(技術評論社)。

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キーワード: #サステナビリティ

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