記事のポイント
- 訪日外国人を対象とした調査で、ペットボトルの分別実態と意識差が明らかに
- 日本のペットボトルリサイクル状況を約9割の訪日外国人が評価している
- 訪日経験を経て、ペットボトルリサイクルに対する意識の向上が見られた
サントリー食品インターナショナル(東京・港)の調査で、ペットボトルの分別を巡る訪日外国人と日本人の意識差が明らかになった。訪日外国人の約6割が「キャップ・ラベルをはずして分別」する習慣に驚きを示した。一方、日本のペットボトルリサイクル状況を約9割が評価している。来日を機にリサイクルに対する意識が向上したとの声も多く上がった。(オルタナ編集部・川原莉奈)

調査は、訪日経験のある外国人7カ国・210人を対象に行われた。
日本の街中や家庭における「分別ルール」で最も驚いたことは、「ペットボトルはキャップ・ラベルをはずして分別」(58.1%)だった。

自宅でキャップとラベルをともにはずしている訪日外国人は33.3%にとどまる。一方、全国清涼飲料連合会の調査では、日本人の実施率は81.4%に達しており、家庭内での実践度には大きな差が見られた。

ただ、外出先(屋外)では訪日外国人、日本人ともに実施率は約3割とほぼ同水準で、家庭外での分別が十分に進んでいない実態も浮き彫りになった。
日本のペットボトルリサイクル状況については、89.5%が「評価する」と回答している。ラベルの剥がしやすさなど、分別を促す製品設計への支持も高く、こうした取り組みに触れることが意識向上につながっている可能性がある。実際に来日前後で比較すると、ペットボトルリサイクルに対する意識は+15.1ポイント上昇した。


ペットボトルは軽量で持ち運びやすく、衛生面にも優れることから世界的に普及してきた。一方で、製造時のCO2排出や海洋プラスチック問題など、環境負荷の課題も指摘されている。
日本の回収率・リサイクル率は約9割と高水準にあるが、今後はさらなる循環促進に加え、プラスチック使用そのものの在り方を含めた議論が求められる。
【調査概要】
調査名:訪日外国人のペットボトルリサイクルに関する意識調査
調査主体:サントリー食品インターナショナル(株)
調査方法:インターネット調査
調査対象:訪日経験者 210名
対象国:7カ国(米・中・韓・独・仏・伊・英)※各国30名
調査期間:2025年12月8日~22日



