[Sustainablebrands.comから転載]
サステナブル・ブランドの作り方 第12回

こんにちは。サステナブルビジネス・プロデューサーの足立です。前回のパンパースのCMを取り上げた記事は、お蔭様で大変好評をいただきました。ありがとうございます。
これは地域全体で赤ちゃんを優しく見守ろうというパンパースのメッセージへの賛同の声の結果だと思うのですが、日本にだって以前から「子どもは社会の宝」という考えがあり、昔は家族どころか、地域全体で子育てをしていたのではないでしょうか。それが核家族化が進むにつれ、子育てはお母さんだけの「仕事」になり、「育児ノイローゼ」という言葉まで生まれたのです。
それでも、専業主婦であればまだマシだったのかもしれません。共働きがあたり前になり、それにも関わらず保育園は満員で受け入れてもらえず… 挙げ句は「保育園落ちた日本死ね」という言葉が流行語になるほどですから、大きな社会課題であることは間違いありません。社会全体で子どもを育てましょうというメッセージは、今の日本でこそ出て来て欲しかったと思いますが、だからこそこのCMへの共感も多かったのでしょう。