
[Sustainablebrands.comから翻訳・転載] 英国の危機管理コンサルティング「ベリスク・メープルクロフト」はこのほど、欧州の移民・難民危機によって、この1年間で、EUの28カ国のうち20カ国で現代奴隷の数が急増していると発表した。(翻訳・編集:オルタナ編集部=小松 遥香)
198カ国を対象に実施されたこの調査は、法律の強制力、法の執行の有効性、厳罰などの観点から現代奴隷のリスクを評価している。
今回で2度目となる調査「現代奴隷指標(MSI:Modern Slavery Index)」によると、特に現代奴隷のリスクが高まっているEU圏の国は、移民・難民が入国する、ルーマニアやギリシャ、イタリア、キプロス、ブルガリアだ。ランキングは、リスクが高いほど順位が上位になる。
ルーマニアでは、現代奴隷が他の国よりも急増しており、前回のランキングから56位も降格し、198カ国中66位になった。同じく133位のイタリアも、昨年に比べ、強制労働や人身売買などが深刻化している。
イタリアで高まる現代奴隷リスク