さらにペットボトルの成型から充填までも一体化している「モノブロック構造」を採用し、工場内の省スペース省エネルギーを実現した。
このラインの導入によって、より多くの製品に対応することができるようになった。旧ラインでは製造可能な製品がおよそ30品種だったが、新ラインでは50品目まで増えた。
本州の各工場から津軽海峡を渡り北海道へ輸送してきて製品も、北海道で生産できるようになったという。北海道民がより多くの北海道でボトリングされた製品を手にすることが実現できる。
■ 微生物を利用した「ラグーン処理方式」で排水を浄化
同社札幌工場では、排水を排水処理施設で処理後、河川へ放流する。この処理はラグーン処理と呼ばれ、微生物が含まれた活性汚泥を利用する自己浄化サイクルを採用している。排出時には国内外の排水基準を遵守し、その基準を上回るコカ・コーラ独自の世界基準「KORE」が適用されている。組み上げた際の地下水の水質と同じ程度の水質になって河川に排出される。
■ 水源地では地域住民と植林活動も
8月9日~11日まで開催された全国各地の小学生から大学生までが集まる「コカ・コーラ環境フォーラム」のプログラムの中で、北海道コカ・コーラ札幌工場の水源地である白旗山(札幌市清田区)の湧水観察と植林が行われた。
日本各地のコカ・コーラ各社では積極的に環境保護活動に取り組んでいるが、北海道でも、様々な環境保護活動を地域住民とともに実施し、その歴史も長い。
数多くの環境活動の中でも、水資源保護の観点から「森に学ぼうプロジェクト」などを通じて、子どもたちに森とふれあいながら環境を考える場を提供している。