例えば、1960年代ではアフリカ系の民族は日本社会では好奇な目で見られたであろうが、現在では電車内で見かけても普通に思えるのは、自然と社会が向きあい始めていると見るのが良かろう。
ヨーロッパ先進国のフランスやドイツ、イギリスでも60歳以上の年齢層にはアフリカ系、アラビア系、インド系に対する見方は若年層に比べて大きく異なるものがある、一方で、こと女性に関しては日本の社会はなかなか受け入れようとしないのは何故だろうか。
都議会で起こったヤジ問題を冷静に考えると男性社会全体の課題に導かれるような気がする。日本国の外では急激に環境が変化しているにもかかわらず島国ニッポンでは男女差が縮まらない現実を真面目に見据えて変えようとしない限り、日本のグローバル化は遠いと思った。
(うえはら・おさむ)特定非営利活動法人日本サプライマネジメント協会理事長、CAPS日本研究会チェアー、ESSECビジネススクール特任教授、法政大学経営大学院兼任講師