「辺野古に基地はいらない」東京・渋谷でサウンドパレード

「基地建設が唯一の解決策ではない。暴力の対極は音楽だ」。沖縄・名護の辺野古で国が進める米軍新基地の建設に反対する「サウンドパレード」が26日午後、東京・渋谷で開催された。デモの先頭にはDJが乗った「サウンドカー」が登場。デモ参加者は音楽に合わせて踊ったりしながら「基地はいらない」「沖縄の民意を無視するな」などと訴えた。(オルタナ編集委員=斉藤円華)

■エイサー仲間で参加

沖縄・辺野古の米軍新基地建設反対を訴えるサウンドパレード参加者=26日、東京・渋谷で
沖縄・辺野古の米軍新基地建設反対を訴えるサウンドパレード参加者=26日、東京・渋谷で

パレードは「5・24国会包囲ヒューマンチェーン実行委員会」が主催。国は沖縄県知事選や国政選挙で示された「オール沖縄」の民意を無視する形で、辺野古での基地建設作業を進める。現地では連日、米海兵隊キャンプ・シュワブのゲート前で座り込みや、海上でのカヌーを使用した抗議行動が行われている。

パレードに先立つ集会では都内の女性(30代)が発言。「昨年11月と今年1、3月に辺野古へ行った。抗議を続ける地元の人々は『とにかく現地に来て、見た事を持ち帰って発信してほしい』と願っている」と訴えた。女性は辺野古での抗議に参加した首都圏の市民でつくるグループ「辺野古リレー」に加わる。

埼玉県内に住む施設職員の女性(40代)は、沖縄の民俗舞踊「エイサー」を踊るサークルの仲間ら6人と連れ立ってパレードに参加。「沖縄の事なので、仲間はみな辺野古に関心がある」という。

自身も辺野古に行ったという同女性は、東京で基地建設反対を訴える理由をこう説明する。「基地は沖縄だけの問題ではなく、沖縄だけが声を上げても本土に消されてしまう。日米安保は沖縄の犠牲の上に成り立っている。本土の中心で動かなければ変わらない」

都内在住の女性(60代)は「辺野古に新基地はいらない」と書かれたプラカードを持参。2月に沖縄を訪れ、キャンプ・シュワブ前での抗議に参加した。女性は「沖縄の米軍基地の多さを実感した。同じ国民として関心を持ってほしい」と話した。

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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