南三陸で生まれたおしゃれな「手すき紙」

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東日本大震災から4年(掲載時)。復興特需が減少を見せる今、被災地の福祉作業所が新規事業を立ち上げ、賃金向上と地域復興を目指す事例が増えている。なかでも宮城県南三陸町の生活介護事業所「のぞみ福祉作業所」が製作する手すき紙「NOZOMI PAPER(ノゾミペーパー)」は高品質とデザイン性で異彩を放つ。

タオルの製造はあえてメーカーに依頼。品質保証と施設の負担減を目指した

タオルの製造はあえてメーカーに依頼。品質保証と施設の負担減を目指した

宮城県南三陸町は津波による壊滅的な被害を受けた地域。「のぞみ福祉作業所」も建物ごと波に飲まれ、2人が命を落とした。だが、利用者の居場所確保が第一と職員らが尽力し、2011年5月からは従来とは違う農作業を再開した。

しかし、当時の状況下、主要活動であった下請け作業は皆無。そんなときに、仙台市手をつなぐ育成会(仙台市)から「紙すき」と「ステンシルキット」、翌年には東京の世田谷ライオンズクラブから紙すき機械一式が寄贈された。

その後、紙好き交流センター麦の会(大阪府交野市)から技術指導を受け、「手すきハガキ」作りがはじまった。以降、材料となる紙パックは、地域住民や全国の支援者から提供されている。

「ノゾミペーパー」は、この紙すき商品が生まれる物語に着目したデザイナー前川雄一氏、障がい者のアート支援を行う特定非営利活動法人エイブル・アート・ジャパン(東京・千代田)によるブランディングのもとで誕生。ペーパーアイテムブランド「ノゾミペーパーラボ」が誕生した。

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2016年3月21日(月)10:00

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