年頭所感) グローバリゼーションとCSRの長い関係

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明けましておめでとうございます。昨年は英国のEU離脱、米国大統領選のトランプ氏当選など、グローバリゼーションとそれに対する反発の構図が大きく浮き彫りになったという意味で、歴史の転換点を感じさせた年でした。(オルタナ編集長 森 摂)

私が最初にその相克に触れたのは今から15年以上前、ロサンゼルス駐在時に通った、メキシコのマキラドーラ(保税特区)でした。サンディエゴからティファナへ国境を抜けると、日系メーカーのテレビや自動車部品の工場が乾いた丘の上に並び、米国向けの製品を盛んに生産していました。

当時、カリフォルニア州の最低賃金が時給8ドル。メキシコ側では日給8ドル。つまり人件費は8分の1以下でした。ティファナにはたくさんの人が集まる一方、貧富の格差も顕著で、治安は悪化し、犯罪も多発していました。サンディエゴとティファナは同じ気候のはずなのに、前者は緑にあふれ、後者は砂煙にまみれた町でした。

マキラドーラはメキシコを幸せにしているのだろうかーー。その答えになるかは分かりませんが、現地で乗ったタクシーの運転手の言葉が今でも忘れられません。「メキシコが幸せだったのは1950-60年代。今はダメだよ」

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2017年1月3日(火)16:51

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