編集長コラム)企業のCSRリスク、次はプラスチック

企業がCSRに取り組む大きな理由の一つは、通常では見えにくい社会的リスクが見えてくることです。通常のビジネスでは気づかないことが、NGO/NPOと対話の場を持つなど、社会との接点を持つことで見えてくることがあるのです。

その代表格はパーム油生産による児童労働や森林破壊の問題であり、ほかにもLGBTイシューによる企業リスク、バングラデシュなど発展途上国への縫製委託で起きる人権リスクなど枚挙に暇がありません。

いま、グローバル規模で関心が高まっているのが「プラスチック」です。ストロー、レジ袋、PETボトルなどリサイクルされないプラスチックゴミが海を漂っている間に砕けて細かくなった5mm以下の「マイクロプラスチック」を海鳥や魚が食べ、海洋生態系に多大な影響が出ています。

直径1mm以下の超微細「プラスチックマイクロビーズ」は下水処理施設のフィルターをくぐり抜けてしまい、海への流出を防ぐのが困難なのです。(「花王が脱マイクロビーズ!海がプラスチックでいっぱいになる前に」=グリーンピース・ジャパンサイト

その中で、英国マクドナルドは3月28日、国内に1300店舗でプラスチックのストローの提供を止め、試験的に紙のストローを使用すると発表しました。
McDonald’s Is the Latest Restaurant to Ban Plastic Straws(英文記事)

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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キーワード: #CSR#プラスチック

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