記事のポイント
- 直近20年の間に、地球全体で水を巡る暴力や紛争が相次ぐ
- 水を巡る争いは24年に420件と過去最多に達し、2000年の約20件から急増した
- 「水破産」の時代に企業はどう対応すべきなのか
地球規模の「水破産」時代が始まりつつある。水を巡る暴力・紛争は2024年に420件と過去最多に達し、2000年の約20件から跳ね上がった。この脅威に企業はどう対応すべきか。(オルタナ総研所長=町井則雄)
■「水破産」の足音、忍び寄る
気象庁は5月末、5段階の警戒レベルに対応した「新しい防災気象情報」の運用を始めた。日本列島が本格的な出水期を迎えるなか、皮肉にも世界が直面しているのは、まったく逆の脅威だ。「水不足」である。
今年1月、国連大学水・環境・保健研究所(UNU-INWEH)が国連本部で発表した報告書は、人類が自然の再生能力を超えて水を消費する事態を、単なる不足ではなく「地球規模の水破産(Water Bankruptcy)」という強い言葉で警告し、国際社会に警鐘を鳴らした。
約30億人が暮らし、世界の食料生産の半分以上を担う地域で、すでに水の貯留量が減少・不安定化しているという。
■遠い国の干ばつが家計を直撃する
■石油の20世紀から「水の21世紀」へ
■生成AIは電力に加えて大量の水を消費する
■企業は「ウォーター・ポジティブ」への転換を

