香港上海銀行、森林破壊に加担する企業の融資を中止

パーム油の原料となる、アブラヤシの実。食料品、化粧品、洗剤などと用途が広く、安価であるため、世界的に需要が多い (C) Lian Pin Koh

HSBC (香港上海銀行)は1月中旬、森林破壊を招く活動を行う企業への融資を取りやめると発表した。国際環境NGOグリーンピースの助言に基づき、企業への融資方針の見直しを行った。特に、インドネシアにおけるパーム(ヤシ)油・プランテーションの不正拡大を助長する企業の資金源を断つのが狙い。同国で深刻化する森林破壊に歯止めをかけるための一策と、グリーンピースに評価されている 。(クローディアー真理)

HSBCは、パーム油生産が産地に経済的利益をもたらすことを認める一方で、法に則り、サステナブルに管理が行われない場合、弊害が生じることを指摘。「違法操業」「森林破壊の原因となる、保護価値の高いエリア・高炭素貯蔵量林・原生熱帯林の開墾と、森林の焼き払い」「泥炭地でのプランテーション開拓」「児童労働や強制労働・紛争地での操業・地元民の権利の侵害などの、人々や地域の搾取」といった行為を行う企業への融資の中止を決定した。

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mari

クローディアー 真理・ニュージーランド

1998年よりニュージーランド在住。東京での編集者としての経験を生かし、地元日本語月刊誌の編集職を経て、仲間と各種メディアを扱う会社を創設。日本語季刊誌を発行するかたわら、ニュージーランド航空や政府観光局の媒体などに寄稿する。2003年よりフリーランス。得意分野は環境、先住民、移民、動物保護、ビジネス、文化、教育など。近年は他の英語圏の国々の情報も取材・発信する。執筆記事一覧

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キーワード: #CSR

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