イノベーションは「ゴミ処理」から

三輪 昭子
任意団体)エシカルインスティテュートなごや副代表
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日本はかって高度経済成長期に甚大な公害被害を経験し、技術力でもって、かなりの部分を克服してきました。それを成し遂げた技術力に対する自負心もあるように思われます。「ものづくり大国」という日本についてのラベルを自信をもって貼りたい事例は、現代でも輩出されています。私はそれを最近、目撃したのです。

夢のゴミ処理技術とでも形容できる「ERCM:Earth-Resouce-Ceramic-Machine」という廃棄物を熱分解させる装置を見学する機会を得たのは、雪の降る2月の週末でした。この装置を手がけるのはASK商会(相模原市)。

2012年度に環境省の除染実証事業で「移動可能な炉内空冷式焼却設備」として採択された他、惣菜などの製造・卸を手がける玉三屋食品(名古屋市)に、国内第2号機(第1号は鹿嶋市衛生センター)を納入した実績があります。今回の目撃体験は、その名古屋市の守山工場で実現しました。

視察した守山工場

ERCMは、電子ユニットでマイナスイオンを送り炉内を還元雰囲気に保ちながら、底部に敷設したセラミック層の輻射熱を使って、有機物を1000度C以上で分解し、セラミック状の粉末に転換するものです。端的に言えば、あらゆる可燃性廃棄物を熱分解し、セラミック状の灰に転換する炉なのです。

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三輪 昭子
任意団体)エシカルインスティテュートなごや副代表
愛知教育大学大学院修了(教育学修士)。愛知学泉大学現代マネジメント学部准教授を経て、現在は愛知大学の国際問題研究所の客員研究員、名古屋女子大学、名城大学、日本福祉大学、静岡英和学院大学で非常勤講師を兼務。名古屋地区を中心にエシカル消費、SDGsなどの普及、啓発活動を行なっている。NPO法人フェアトレード名古屋ネットワーク(FTNN)理事、東海SDGsプラットフォーム創設メンバー。著書に、『映画で地球を読むー地球市民のための教養講座』黎明書房から2009年発行。2019年5月に新著『身近でできるSDGsエシカル消費』全3巻(さ・え・ら書房)が発行。

2017年3月17日(金)14:12

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