2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会はこのほど、使用済み携帯電話やパソコンなど小型家電に含まれる金属で入賞メダルを製作するプロジェクトが回収目標を達成したと発表した。確保した金属量は金32キロ、銀3500キロ、銅2200キロで、メダル5000個の原料を賄う。小型家電の回収協力は、1600を超える自治体をはじめ、企業や教育機関など幅広く広がった。同委員会は「小型家電の回収・再生が定着するきっかけになれば」としている。(オルタナ編集部=堀理雄)
「都市鉱山からつくる!みんなのメダルプロジェクト」は、2017年4月から小型家電の回収を開始。全国1621の自治体や、小学校など約1300の教育機関、家電量販店などが回収拠点を設置した。今年3月末までに参加自治体は携帯電話を含む小型家電約7万9000トンを、NTTドコモは携帯電話を約621万台回収した。
集められた小型家電は解体され、金属を取り出す精製工程がこのほど完了した。今年1月からはメダルの製造がスタートしている。同委員会は「プロジェクトをきっかけに、多くの人が小型家電回収の必要性に気づき、取り組みが広がってほしい」としている。
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