ソニー損保が『逆マイレージ型』基金で、太陽光パネルを寄贈

ソニー損保のCSR活動である「幼稚園にソーラー発電所を☆プログラム」の一環で、太陽光発電パネル「そらべあ発電所」第一号機の贈呈式に09年 12月上旬、参加してきました。 このプログラムは、以前、ブログ「オルタナ編集長日記」」でご紹介しましたが、改めて、その仕組みを紹介します。

仕組みはまず、同社の自動車保険加入者が契約時に「この1年間にどれくらい走るか」という、年間「予想」走行距離を申告します。

1年後、実際の走行距離が「予想」より下回った場合、契約者には走らなかった分の保険料を翌年の保険料から割引きます。(予想より多く走らないため のインセンティブになります)

さらに、同社は加入者が「予想」より走らなかった距離100キロ当たり1円を拠出し、そのお金で、日本の幼稚園や保育所にソーラー発電所(太陽光パ ネル)を設置するというものです。

ソニー損保では、「当社の自動車保険加入者約100万人の予想総走行キロ77億キロのうち、加入者が10億キロ分を『乗らなく』なれば、1000万 円の寄付ができる」と試算しています。

ソーラー発電所の設置費用が約350万円なので、これで年間3-4基の太陽光パネルを幼稚園に設置する計画です。

面白いのは、ソニー損保にとっても、加入者が乗らない距離が増えれば、事故も減るというメリットもあることです。

最近、「商品を買ってくれたら、その分、社会貢献します」という、いわゆる「コーズ・マーケティング」がブームになりつつありますが、ソニー損保さ んのは「乗らなければ、その分、寄付します」という、「逆マイレージ型」の社会貢献です。

さて、この「そらべあ発電所」の第一号は、栃木県那須塩原市の「創造の森保育園」に寄贈されました。

12月の贈呈式は園児約30人や教職員、保護者も参加し、開かれました。

「そらべあ、知ってるよ」「地球は温暖化なんだよね。それを止めなきゃいけないんだよね」という園児の声も聞こえ、まだ3-4歳の園児にも温暖化という言 葉は結構浸透しているとの印象を受けました。

最後は、太陽光パネルが見える園庭で、「そらべあ」と記念撮影。やはり、子どもたちには太陽光パネルより、そらべあの方が気になっている様子でし た。

この太陽光パネルは年間3093KWhの発電量が見込め、これは同保育園の全消費量の約54%に当たるそうです。

同保育園の玉野宏園長はドイツのシュタイナー教育を取り入れ、園内で野菜の有機栽培を手掛けるなど、自然と共生する先進的な幼児保育にも驚かされま した。園内の敷地では、シュタイナー建築の手法で建てた、ドーム型の自然食レストランも運営しています。

その時に初めて伺ったのですが、玉野園長はオルタナの熱烈な読者であるとのこと。オルタナの輪が広がってきたこと、ここでも実感しました。

ソ ニー損保「幼稚園にソーラー発電所を☆プログラム」

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