
「持続可能な地域社会をつくる~日本の環境首都コンテスト第10回」(主催:環境首都コンテスト全国ネットワーク)」は9日、もやい館(水俣市)で、水俣市が「日本の環境首都」の称号を獲得した表彰式を開催した。
2001年から毎年開催されてきた環境首都コンテストは、今年度が最終回。前9回においては、「日本の環境首都」の称号獲得の条件を満たす自治体はなかったが、今回、水俣市が初めて獲得した。58の自治体が応募。トップの水俣市に続き、2位は長野県飯田市、3位は愛知県安城市だった。「持続可能なまちづくりと交通政策」「ごみの減量化」「自然環境の保全と回復」など15分野で採点した。
宮本勝彬市長は、「水俣病の教訓は、市民やチッソ、それぞれの立場で考えていくこと。基本は命と、健康を守っていくこと」と話した。また、市民から原発に対するスタンスを問われ、「自然エネルギーを中心とした取り組みを展開していかなければならない」と答えた。水俣市は、鹿児島県にある川内原発から約40キロの位置にある。(奥田みのり)