「美しいに犠牲は必要ですか」――自然派石けんのラッシュが動物実験反対キャンペーン

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「保定器」に拘束されクリームを塗られる参加者たち

自然派石けんや入浴剤などの販売を手がけるラッシュジャパン(東京・港)は1月10日から、「美しいに犠牲は必要ですか」をスローガンに化粧品のための動物実験反対キャンペーン「ノー!アニマル テスティング」(No ! Animal Testing)を実施する。

同社は1998年に英国で創業。当初から「動物実験を行わない会社からのみ原料の買い付けを行うこと」を明言してきた。

ギフトのリボンの染料・包装紙やインクなどの資材の取引でも同様の基準で企業を選定。相手企業が動物実験を中止すれば、取引に応じるため、実験をやめる企業を増加させてきた。

EUでは2009年、化粧品指令により化粧品に関する動物実験が原則禁止となった。それに対し、日本では、防腐剤、紫外線吸収剤、タール色素について新成分の認可を得る時などに、動物実験の試験データ提出が必要だ。

犠牲になる動物は年間1000万匹とも2000万匹ともいわれている。しかし、法の未整備のため報告義務がなく、実際の数は把握されていない。

2011年には、資生堂が自社での動物実験を廃止し、2013年の全面廃止を目指すことを発表し、話題を呼んだ。

しかし、動物実験は、化粧品メーカーの自社実験施設だけでなく、メーカーからの外注を受ける実験施設で行われている。「自社での実験廃止」が必ずしも完全廃止を意味しないのが実情だ。

倫理的な問題とは別に、人間と動物では体質や構造に大きな差があるため、動物実験による結果は人間に適応させることが不適切という意見もある。

その解決策として培養した細胞の利用や、スーパーコンピューターに新成分の人体への影響をシュミレーションさせるなどの代替法の開発が進められている。

キャンペーン期間は1月16日までの7日間。2012年春以降に予定されている動物愛護法および薬事法の改正にあわせて、化粧品の動物実験禁止を求め署名を集め、環境省と厚生労働省に提出する。

「目標は1万筆。いずれは、EUのように化粧品原料の動物実験を禁止につなげたい。まずは世間に動物実験の惨状を周知することから始める」(ラッシュジャパンでチャリティ・キャンペーンを担当する秋山映美さん)

1月10日および13日にはラッシュ新宿店と渋谷神南店の2店舗で、店頭イベントを実施。当日は、 実験台となる試験物質を点眼されるウサギを拘束する「保定器」に拘束される状況を体感できる「ヒト実験用保定器」を店頭に設置。ウサギの着ぐるみを被ったスタッフが試験物質に見立てたクリームを参加者の顔に塗ることで、実験動物の気持ちを体験できる。(オルタナ編集部=赤坂祥彦)

2012年1月6日(金)23:02

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