高知の里山で3カ月寝食をともにし、持続可能な「次の100年」を考える

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朝霧につつまれる、土佐山地域

高知市土佐山を舞台に、持続可能な次の100年を創りだす人材を育成する「土佐山アカデミー」が夏期プログラムの受講生を募集している。

同アカデミーは3カ月のプログラムで、持続可能性の体系を学ぶ座学から、海や山でのフィールドワークまで幅広く展開。自然あふれる土佐山地域に住み込みながら、これからの暮らしや社会のあり方を考え、具体的に行動する力を育む「学びの場」だ。

■ 自由民権運動発祥の地で若者たちが夜ごとに議論

土佐山は、自由民権運動発祥の地とも言われ、かつては若者が夜に集まり、これからの社会をどう創っていくのかを議論する「夜学会」が開かれていた。地域社会全体で人を育てる「社学一体」という言葉も土佐山から生まれた。

自然、知恵、伝統などが、長く受け継がれてきたこの地域で、土佐山アカデミーは今年1月に開校。自分の孫が大人になる100年後を見据え、一人ひとりが次世代を担う自覚を持って行動していく力を育むことを目指している。

都会で暮らす多くの人にとっては、土や植物に直に触れる機会も少なく、日々の暮らしと自然とは切り離された存在になりがちだ。しかしここ数年、特に震災以降、自然と調和した暮らしや、より豊かで安心できる暮らしのあり方を、改めて考え始めた人も増えたのではないだろうか。

土佐山アカデミーでは、人間も本来自然の一部として存在する、という原点に立ち帰りながら、自然資源だけでなく、地域・社会資源を含む資源を見つめ直し、その新たな活かし方を見出していく力を育んでいく。

■ 地域資源を活かし、社会に前向きな変化を生み出す

土佐山を巡りながら、自然と調和した暮らしのあり方を考えるアカデミー受講生たち

現在受講生募集中の夏期プログラムでは、自然、社会、経済資本のバランスを考える「サステナビリティ概論」を座学で学ぶと同時に、現場での実践を通して学びを深める。

高知の豊かな森林や河川をフィールドに、山仕事や土づくりなどを自然に実地で携わる方々から学ぶ他、大学や研究機関の専門家やNPO・企業の代表からも自然に関わる活動や考え方を学んでいく。

さらには、土佐山の資源を生かしたプロジェクトにも取り組むなど、受講者は、アタマと心、手と足、これまでの経験をフル稼動させて、自然と自分に向き合い、資源を活かして持続的な社会づくりに貢献する独自の方法を探求していく。

「土佐山に住みながら、自然と触れ合うことで、自分の暮らしが何に基づいて成り立っているのか、普段は見えにくいつながりを改めて認識できる」と土佐山アカデミーのスタッフは話す。

「食や水、エネルギーなど、自分たちを支えるものをもう一度見直しながら、 古くからの知恵を借り、新しいアイデアや技術を取り入れて、よりクリエイティブでバランスの取れた心地よい暮らしを形にしていくプロセスを楽しんでほしい」

受講期間中は、土佐山アカデミーが管理する土佐山地域内の物件をシェアハウスとして利用できる。8人乗りのワゴン車2台も用意されているので、受講生同士でカーシェアリングができる。

土佐山アカデミーの夏期プログラムは7月開講。4月に募集を開始し、定員15人に達し次第、締め切る。年齢・性別は不問。受講料は全3カ月で16万8000円(授業料・プロジェクト経費・プログラムに伴う移動費含む)。5月11日には東京で説明会が開催される。詳細は公式ウェブサイトで。(オルタナS副編集長=池田真隆)

 

2012年5月2日(水)10:26

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