幸せな働き方を実現する「人的資本経営」を考える

TBSラジオとUPDATER(東京・世田谷)のWell-being tech事業「みんなエアー」は8月30日、「みんなの働き方EXPO2022」をオンライン開催する。幸せな働き方を実践するための企業のあり方を探るのが目的だ。ウェルビーイングの専門家である前野隆司・慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科教授のほか、タレントの鈴木奈々さん、松嶋尚美さんらが登壇する。(オルタナ編集部)

人材を「資本」としてとらえる「人的資本経営」への関心が高まっている。従業員が身体的・精神的・社会的に健康な状態「ウェルビーイング」でいることが、持続的な企業価値の向上につながるとの考えからだ。

日本政府はESG(環境・社会・ガバナンス)情報の開示強化を進める方針を掲げ、「人的資本」に関しても可視化を促している。

TBSラジオとUPDATERが共催する「みんなの働き方EXPO2022」は、こうした「人的資本経営」のあり方や、幸せな働き方について考えるイベントだ。

開催に先駆けてUPDATERが株式投資家に行った調査(対象110人)によると、投資先選びで従業員が幸せに働いているかを重要視する投資家が61%に上った。約半数が、従業員の幸福度が低い場合、投資を控えた経験があることも分かった。

イベント当日は、さまざまなバックグラウンドを持つ登壇者をゲストに迎え、4つのセッションを実施する。

セッション1のテーマは「これからのみんなの幸せな働き方」。前野隆司教授、ESGに詳しい夫馬賢治・ニューラルCEO、タレントの鈴木奈々さんが登壇する。鈴木さんは、3カ月の休養期間を経て、現在は自分のペースを大切にしながら仕事と向き合っているという。

セッション2のテーマは、「誰も取り残さない働き方――人生100年時代!50歳からの幸せ」。健康社会学者の河合薫さん、浅井公一・NTTコミュニケーションズヒューマンリソース部キャリアコンサルティング・ディレクター、元朝日新聞記者でフリーランサーの稲垣 えみ子さんが登壇する。

セッション3のテーマは、「誰も取り残さない働き方 ――シングル育児とシングル介護」。保坂展人・世田谷区長、中川理恵・グラミン日本理事・事務局長、タレントの松嶋尚美さんが登壇する。松嶋さんは、2児の母として、育児と介護のダブルケアを実践している最中だ。

セッション4のテーマは、「幸せな働き方の企業に資本が集まる理由」。ESG評価が高い青井浩・丸井グループ社長、吉高まり・三菱UFJリサーチ&コンサルティングフェロープリンシパル・サステナビリティ・ストラテジスト、大石英司・UPDATER代表取締役が登壇する。

当日はウェビナーで配信され、参加費無料で誰でも参加できる。申し込みは、空気とWell-beingの専門メディア「AIR Lab.JOURNAL」のサイトから。

■「みんなの働き方EXPO2022」開催概要

yoshida

吉田 広子(オルタナ副編集長)

大学卒業後、米国オレゴン大学に1年間留学(ジャーナリズム)。日本に帰国後の2007年10月、株式会社オルタナ入社。2011年~副編集長。執筆記事一覧

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キーワード: #ビジネスと人権

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