「東電は青い地球を黒く塗り替えた」――来日した独市民団体が抗議

 

「ブラックプラネット賞」のための黒い地球儀を手にする「エテコン倫理と経済基金」のワーラー・シュヌーガー氏

東京電力は27日、都内で第88回定時株主総会を開催した。会場には4471人の株主が詰め掛けた。会場では来日したドイツの市民団体「エテコン倫理と経済基金(ethecon Foundation Ethics & Economics )」の関係者6人が抗議活動を行った。

ワーラー・シュヌーガー氏は、「昨日、福島を視察した。史上最悪ともいえる人災が起きた場所にまだ何百万もの人たちが住まわされている事実は狂っている。東京電力はあらゆる手段を講じて彼らを救済すべきだ。これは日本だけの問題ではない。青かった地球を黒く塗り替えた東京電力は世界最悪の犯罪企業だ」と憤りをあらわにした。

「エテコン倫理と経済基金」は昨年11月、福島原発事故を引き起こしたことを理由に「ブラックプラネット賞2011」を東京電力に授与している。倫理を踏みにじったうえ、著しい環境破壊や多くの人命を危険にさらしたことが受賞の理由となった。今回の来日で、勝俣恒久会長や西沢俊夫社長などに直接、賞を手渡すことを計画している。(オルタナ編集部=赤坂祥彦)

 

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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