日本のヒートポンプ技術が世界を救う、GHG年5億トン減も

記事のポイント


  1. IEA「10年以内に石油などの需要が減少に」と予想、原因のひとつにヒートポンプの台頭
  2. ヒートポンプ台頭の理由はエネルギー効率の高さと、欧州の天然ガス離れ
  3. ヒートポンプを世界で導入すればGHG排出削減量は欧州の車の排出量に匹敵

ヒートポンプへの需要が世界で急速に高まっている。IEAは、このヒートポンプの台頭やその他の理由によって10年以内に石油や天然ガスなどへの需要が減少に転じると予想する。ヒートポンプ台頭の背景にはエネルギー効率が圧倒的に高いこと、ロシアのウクライナ侵攻による欧州の天然ガス離れが挙がる。IEAは、ヒートポンプが世界で導入された場合のGHG排出削減量は、欧州の自動車の年間の排出量である5億トンに匹敵すると見込む。オルタナ客員論説委員の財部明郎氏がヒートポンプの構造や、エネルギー効率について解説する。

日本のヒートポンプ技術が世界の脱炭素の一役を担うか
takarabeakira

財部 明郎(オルタナ客員論説委員/技術士)

オルタナ客員論説委員。ブロガー(「世界は化学であふれている」公開中)。1953年福岡県生れ。78年九州大学大学院工学研究科応用化学専攻修了。同年三菱石油(現ENEOS)入社。以降、本社、製油所、研究所、グループ内技術調査会社等を経て2019年退職。技術士(化学部門)、中小企業診断士。ブログでは、エネルギー、自動車、プラスチック、食品などを対象に、化学や技術の目から見たコラムを執筆中、石油産業誌に『明日のエコより今日のエコ』連載中

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キーワード: #脱炭素

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