記事のポイント
- CDPは「気候変動」「フォレスト」「水セキュリティ」の評価を公表
- 世界約2万3000社の評価結果を公表した
- 気候変動の分野では日本企業109社が最高評価の「Aリスト」入りした
企業のサステナビリティ評価を行う非営利団体CDP(本部:英ロンドン)は2月6日、「気候変動」「フォレスト(森)」「水セキュリティ」の分野で、世界約2万3000社の評価結果を公表した。気候変動の分野では、花王や積水ハウスなど日本企業109社が最高評価の「Aリスト」入りした。(オルタナ副編集長=吉田広子)
CDPのスコアリングでは、企業の環境スチュワードシップの度合いを、情報開示、認識、マネジメント、リーダーシップのレベルでスコアリングし、AからD-までのスコアを付与する。
2023年は、世界約2万3000社が情報公開し、気候変動分野で346社、フォレスト分野で30社、水セキュリティ分野で101社が最高評価のAリストとなった。
日本企業は1985社が情報開示を行い、気候変動分野では 109社、フォレスト分野で7 社、水セキュリティ分野で36 社がAリストの評価を受けた。花王と積水ハウスは、3分野でAリスト入りした。
CDPは、「3分野でAリスト企業として世界的なリーダーとして認められた企業はわずか400社未満だ。多くの企業は進捗をトラッキングし、目標を達成し、グリーンウォッシュを避けるために必要な水準の情報開示を行っていない」と評価した。
シェリー・マデーラCDPCEOは、「世界で多くの企業が透明性を高めていることは喜ばしいが、私たちの進捗はあまりにも遅く、到達すべき場所からはるかに遠い。気候とネイチャーポジティブのために、企業は野心を一層高めていくことが必要だ」とコメントしている。
「気候変動」「フォレスト」「水セキュリティ」の分野でAリスト入りした日本企業は次の通り。
(この続きは)
■ 気候変動 Aリスト 109社
■ フォレスト Aリスト 7社
■ 水セキュリティ Aリスト 36社