郡山工場の電力をグリーン化(ノボ ノルディスク ファーマ)

ノボ ノルディスク ファーマ、郡山工場の電力をグリーン化
-電力使用からのCO2排出量ゼロ達成に向けて-

郡山工場で使用する電力はすべてグリーン電力でまかなわれる

ノボ ノルディスク ファーマ株式会社(社長:クラウス アイラセン、本社:東京都千代田区)は、国内唯一の工場である郡山工場(所在地:福島県郡山市)で使うすべての電力を再生可能エネルギーに転換することを決定しました。

ノボ ノルディスク ファーマは、日本自然エネルギー株式会社から2種類のグリーン電力証書を購入する契約を6月1日に締結しました。購入する電力量は190万kWh(キロワット時)で*、これは郡山工場の年間電力消費量に相当します。その内訳は、180万kWhがバイオマス発電で、10万kWhが風力発電になります。グリーン電力証書システム**により、購入分のグリーン電力を使用したとみなすことができ、郡山工場での電力使用によるCO2排出量を実質ゼロとすることが可能となります。

使用するグリーン電力のうち、風力発電は北海道の寿都温泉ゆべつのゆ風力発電所で、バイオマス発電は、宮城県の石巻合板工業株式会社発電所で発電されます。

ノボ ノルディスク ファーマ株式会社社長 クラウス アイラセンは、次のように述べています。「郡山工場は継続的な省エネルギー活動により、CO2排出量の削減に努め、2011年には2005年のピーク時に比べて43%削減できました。しかし、原発停止により火力発電へとシフトしたことから、2012年には排出量の増加がみられました。今回のグリーン電力証書の購入により、環境負荷の低減と再生可能エネルギーの普及に貢献できるものと考えています。また、石巻合板工業株式会社発電所は、東日本大震災で大きな被害を受けました。今では復旧していますが、今回の契約がさらなる復興の支援になることを期待しています」

親会社であるデンマークのノボ ノルディスクは2006年、WWF(World Wide Fund for Nature/世界自然保護基金)と結んだ協定において、世界の生産拠点におけるエネルギー消費の構造を見直し、CO2排出量を、2014年までに2004年比で10%削減することを約束しています。この目標を達成するための戦略の1つに再生可能エネルギーへの転換があり、今ではデンマークにおけるすべての活動拠点で洋上風力発電から供給されるグリーン電力(証書)を利用しています。

郡山工場では、グリーン電力に加えて、灯油から天然ガスへの燃料転換も行い、消費されるエネルギーから排出されるCO2の総排出量が、2014年には2004年比で83%減の313トン***になることが見込まれます。

*約400世帯分に相当。参考:資源エネルギー庁平成21年度(2009年)民生部門エネルギー消費実態調査及び機器の使用に関する調査より日本エネルギー経済研究所が試算(注:エアコンは2009年の冷夏・暖冬影響を含む)

**グリーン電力証書システム:自然エネルギーにより発電された電気の環境付加価値を、証書発行事業者が第三者機関(グリーンエネルギー認証センター)の認証を得て、「グリーン電力証書」という形で取引する仕組みです。出典:日本自然エネルギー株式会社ホームページ

***約90世帯分に相当。参考:環境省、平成25年5月2日 家庭における節電・CO2削減行動に関する調査(夏期調査)の結果について(お知らせ)、添付資料 家庭部門における2011年度(平成23年度)温室効果ガス排出量について

この件についての関係者のお問い合わせは、
ノボ ノルディスク ファーマ株式会社 広報部まで
Tel:03-6266-1700 Fax:03-6266-1801
URL: www.novonordisk.co.jp

editor

オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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